ロシア ドモジェドボ国際空港でのテロに関する妄想
2011年1月24日午後4時半(日本時間同10時半)過ぎに、モスクワ近郊のドモジェドボ国際空港で、テロがあった。チェチェン絡みの自爆テロとの報道。
この事件についての考察として、慶應義塾大学総合政策学部准教授の廣瀬陽子さんのロシア空港テロ事件~その背後にあるものに詳しい。
常岡浩介さんの「ロシア 語られない戦争」に書かれていたように、『FSBが力を持つとともに、一旦減少傾向だったテロが増え、「ロシアで起こるテロは実はロシア諜報機関の自作自演(偽装テロ)」』とすれば、今回もそういう可能性があるのかとつい考えてしまう。
最近国際政治のこの手の問題を考えるときに、もっとも痛いのは誰で、もっともメリットがあるのは誰かとシンプルにおいてみるようにしている。
最も痛いのは、この事件の犠牲者およびその関係者であることは間違いないが、政治的に考えると、メドベージェフ大統領ではないだろうか。これからロシアへの経済的協力をダボス会議で呼びかけようとしていた矢先、しかもこれから国際イベント目白押しの中で、治安の維持ができないと印象付けられてしまう。
一方で得をするのは、次の大統領を狙っており、強いロシアを築いたプーチンだろう。しかし、さすがにそこまでの謀略を描くとは思いにくい。となると、プーチンが大統領になるのを望む。または、使命を感じている組織ということになる。
全くレベルの違う話だが、以前、ある会社のトップが直接指示していないのに、その取り巻きの人たちがきっとこう考えるだろうという前提のもと、あたかもそのトップの意向であるかのように述べ、行動するのを経験したことがある。 仮にトップが望まなくても、そのトップのおかげで現在の地位を得ている人たちは、そのトップの代わりとでもいわんばかりに暴走することがある。
もし仮にそういう関係の中で、テロが行われているとするならば、それによって犠牲になった人やその関係者、また、みんながテロではないかと疑われ、かつ、権力によって抑圧された生活を強いられているチェチェン人や北コーカサス地方の人々はたまったものではない。権力の前でいつも一般の人がいわれのない犠牲にあう。
自分たちに関係がないと思っているこれらの問題も、現在のグローバル化の元では、直接・間接に結びついている。直接的には日本航空の飛行機の発着時間によっては今回も日本人が犠牲になっていた可能性がある。また、間接にはそれにより貿易が円滑に行われず結果として高いコストがつくなどだ。少なくとも無関心ではなく、何が起こっているのかを知ることはとても大切だと思う。


